演奏会

2004年10月3日
あの人は
指揮者のタクトに合わせて
ゆっくりと演奏を始めた

真剣なまなざしで

壊れそうな指先が
楽器を操り

ホールに音楽が満たされてゆく

私は

あなたの視線に入らないように席を選び

照明をあびて浮かび上がる舞台の上のあなたを
暗闇の中から見つめていた

美しかった

私の手が届かないことが
当たり前のように感じるほど

あなたは
真剣で
純粋で
輝いていた

あなたに出会えて良かった

あなたに恋をできてよかった

とても切なかった



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