2月20日の日記

2005年2月20日
だれもが、流れに逆らわずに
すいすいと、時間を泳いでいて
僕は、泳ごうとしても
足が見えない地面に縛り付けられている。

すぐ横を、大切な思い出が流れ去っていき
周りには、その残像である写真が
ぷかりと浮いている。

誰か、少しの時間でいいから
一緒に、この場所で、この時間で
私ととどまって欲しい。

あの人は、気が付くと
遠くに行ってしまったような気がする。
ほんの少し、指先が触れるかもしれない程度の距離で
でも、確実に遠く、さらさらと流れ、
隙間には、目に見えないほどの
小さな砂が詰まっていく

愛してくれなくてもいいから
必要としてよ

ねぇ

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