バス

2004年9月15日
今日は一週間に一度のバス通勤の日
だからいつもより薬が増える

バス停で待つ人
バスの中で座っている人
街ですれ違う人
みんなが私に危害を加えそうな気がする

体が触れただけで嫌な顔をする人
目が合っただけで睨み付ける人

誰かが後ろからすれ違うたびに
殴られそうな気がする

前から来る人が
手にナイフを持っているような気がする

さみしくて
ひとりぼっちで

あの人の声が聞きたくなった

でも、電話なんてできない。

だから
携帯の先にはあの人がいてくれるって
勝手に想像して
自分の携帯を握り締める

あの人の手を握り締めるように
自分の携帯を握り締める


思い出

2004年9月15日
あの人を好きになる前に
7年間好きだった人が
私の会社に就職してくるかもしれないと
噂で聞いた。

ほんとかどうか分からない

でも、来て欲しいな

会って
あの人の話を聞いて欲しい

笑い飛ばして欲しい


愛欲

2004年9月14日
あの人を開き

全てを隠さずに

お互いの心も体も
繋がったまま見つめ合い

流れていく時間に
ぬくもりを重ね

交じり合う全てを感じながら

あなたの口元にある
小さなホクロにキスをしたい


静寂

2004年9月13日
良く分からないけど
少しずつ
あの人が近づいてくるような気がする

もちろん
あの人の向かう場所は
友達としての
僕なのだろうけど

少しずつ
ゆっくりと
一歩ずつ

僕に近づいてくるように感じる

踏み外さないように
転ばないように

手探りで
足の指先の神経を尖らせて

ゆっくりと



だから


僕は
待っていようと思う

恋人になれないとしても
近づいてこようとしてくれる
あの人を

今の場所から動かないで
じっとして
気持ちを静めて
こころを透明にして

待っていようと思う

ほんとうに縁があるのなら

あの人と
せめて手をつないで
歩くくらいの幸せが

死ぬまでには
訪れるかもしれない




スクール

2004年9月11日
あの人の通う
テニススクールに
僕も申し込もうと思った

知らない場所に一人では行けない
僕の病気を知っているあの人は

「一緒に行きますか?」

はじめて、二人で会社を出た。

別々のクルマに乗って
スクールまでのドライブ。

リアウィンドウから見える
彼女の後姿だけの。

スクールで申し込みをした

「ご紹介された方のお名前を教えていただけますか?」

僕は、あの人の名前を告げた。

「その方には、5000円の商品券が送られますので
ご利用いただけますようお伝えください」

ぼくは、なんだか
あの人と
何かが繋がったような気がして
嬉しかった。

申し込みが終わると
二人してスクールを出て
別々のクルマにのり

「ばいばい、また来週。おやすみなさい」

途中までは同じ道。

T字路にさしかかって、
あの人は左
僕は右

あの人は、ハザードを数回光らせたあと
左に曲がっていった。

海岸で
とても小さくて綺麗な貝殻のかけらを拾ったような
そんな一日だった。

忘れないよ。

あの人が忘れても。

ぼくは、覚えていると思う。

今日の、あの人との時間を。


距離

2004年9月10日
遠くなく
近くも無く
声が届くのだけど
会話ができない

ほくろの位置は分かるのだけど
まつげの一本一本は、分からない

あの人と
僕の位置

今は
固定されてしまった位置

動いた途端に
あの人は遠のいてしまう

目の前の花に止まった
美しい蝶のように


深海

2004年9月9日
深い海の中
動こうと思っても
水圧が重い

叫ぼうとすると
開いた口から水が入り込んでくる

目の前を
肺の中から逃げ出した
わずかな空気が
泡になって上っていく

光など届かない

このまま
息を止めてしまえば
楽になるのだろうけど

まだ
精一杯じゃない

悔いのないほどに
あなたを想い

世界中で一番あなたを愛しているのが
僕だということを
自分で確認するために

あなたが苦しいときに
平気な顔でいられるように

もう一度
息を止めて
暗い深海で
しびれ始めた手足で




秘密の続き

2004年9月8日
秘密の続きです。。。

眩暈

2004年9月8日
ここ数日眩暈が酷い。
目の焦点も合わせずらい。

今日、初めてあの人が
仕事の問い合わせに
僕のところに来てくれた

僕には、助けられない内容だったけど

でも、とても嬉しかった。

あの人は、僕の姿を見て
こう言ってくれた。

「あ、ここに居たんだ。
聞きたいことがあって、探してたんだ」

息が苦しくなった。


勇気

2004年9月7日
僕には
手首を切る
勇気はないから

遠くから
ライフルで
誰かが
僕の
頭を
打ち抜いてくれたら

そしたら
また起き上がって
歩き出せる
気がするのに



不要

2004年9月7日
あの人に
僕が必要ないということを
どうやったら
納得できるんだろう

僕がいなくなっても
彼女の生活には
なんの変化もないということを
どうやって
理解すればいいのだろう

だれもが
なんらかの関係を持ちながら
生きているはずなのに
僕と彼女の間には
風が吹くと切れるほどの
切れても気付かないほどの
細い糸しか張っていない



今7時12分

2004年9月6日
今日は二日ぶりにあの場所に行けます☆

では、いってきまーす。




毎日

2004年9月4日
今、子供たちが目の前でテレビゲームをしている。
もう少ししたら妻も帰ってくる。

幸せな家庭なのに、
僕にはどうしてあの人が必要なのだろう?
毎日が、家族を中心に、喜びや悲しみや
そうした思い出をたくさん作りながら
時間を過ごしていけばいいというのに
なぜ、あの人が必要なのだろう?

好きになってしまったことは
ほんとうに仕方ないのだろうか?

そんな疑問なんて思い浮かばないほど
あの人のことを思っている。

もちろん、家族といるときは、
彼女のことは絶対に考えない。
考えないようにしている。
隙間無く、家族のことを考えている。

ただ、煙草を吸いにベランダに出たりすると
ふっとあの人のことが、頭に浮かんでくる。

何してるのかな。

何してるのかな。

恋愛、浮気、不倫

言葉は良く分からないけど
あの人のことは、とても大好きです。

大好きです。



眠い

2004年9月3日
今、とっても眠いので、
たまには脈絡の無い日記でもとかね。
彼女は、とっても肌が白い。んで、弱い。
ちょっとアトピー。
後姿は、どんなに遠くで見てもわかる。
すりガラス越しに、歩いている彼女も分かる。
彼女の横顔はね、かわいいの。
正面から見ると、とっても素敵。

どうしてこんなに綺麗な人が存在するのだろう?
どうしてそんな人を好きになってしまったんだろう?

彼女からみれば、ぼくなんて凡人、平凡。
年齢だって、ぜんぜん世代が違うし、既婚だし。
相手にされるわけないじゃん?

馬鹿みたい馬鹿みたいって
なんど言ってみても、やっぱり馬鹿みたい。

でもねー

好きになっちゃうと
だめなんだよね。

どうしたら彼女が振り向いてくれるんだろう。
待つことしかできなくて、
今日も、いつもの場所に行って
なんにもしないで、駐車場を見てた。

昨日のテニスを思い出してた。

せめて、二人きりの思い出が欲しいよ。

なんでもいい
ふたりでどこかを歩いたとか
ふたりだけの秘密があるとか
ふたりだけの暗号があるとか

なんだか子供みたい。

おやすみなさい。

夢でも会えないと
思うけど。


テニス

2004年9月3日
少しだけ
あの人と
打ち合った

掛け合う声が
コートの周りの
林に
吸い込まれていく

まだまだ
同じようには
打ち合えない

いつかは
せめて
テニスだけでも

ボールに乗せた
心のやりとりをしたい



吐き気

2004年9月2日
何故だか
よく分からないけど
吐き気がするほど
あの人が好き


駄目

2004年8月31日
今日はもう薬を3錠飲みました。
朝からこんなに飲んだのは初めて。
あの人の横顔を見ると
机を思い切り叩き壊したくなる
車ごとどこかにぶつかりたくなる
ダンプが僕の車に突っ込んでくれたらよかったのに

なんのためにここにいるのだろう?
よくわからない


テニス

2004年8月29日
あの人と少しでも一緒にいる時間が欲しくて
あの人が参加しているテニスのグループに
僕も参加することにした。

テニスなんて、一度もやったことないし
球技は苦手な方で
うまくできるなんて、ぜんぜん思えない。

彼女の前で醜態をさらすのは、
火をみるよりも明らか。

でも、一緒にいたい。
大勢の中の一人でもいい。
彼女が僕のプレイをみて、
あまりのへたくそぶりに笑い転げる人たちの一人でもいい。

そばにいたいです。

ぼくは、
精一杯あの人に向かって生きたい。
家族があって、
子供もあって、
彼女を好きになったも
どうしようもないことは分かっているけど
でも、一秒でも彼女の姿を目に焼き付けておきたい。

人生は一度だから
後悔しないように
悔いの無いように

振り向いてくれなくたって
僕には、
今の僕には
あの人しか居ないから

あの人が、
この先、恋人ができて
結婚して、妻になり
母親になり、
そうやって幸せな人生を過ごしていく姿も

私の心が壊れない限り
見続けて生きたいと想う。

あの人のことが、
とても大切です。

あの人のために
生きていけないのが
とても悔しいです。

でも、

私は、子供たちを愛しているから
捨てられません。

矛盾しているけど、
子供たちも
妻も
そしてあの人も、

愛しています。

みんなを抱きしめて
暖かい光に包まれたいです。

贅沢で、わがままで
言いたい放題だけど

日記だもんね。



欲望

2004年8月25日
あの人が欲しい
透けるような肌に
指を這わして
僕を見つめる瞳を
狂わしてみたい



ハエ

2004年8月24日
あの人は

笑う
とても優しく
ふうわりと
包み込むように

長い髪を
風に
軽く揺らして

言葉は
歌うように
舞っている
雄大な自然に
吸い込まれるように

あの人が
好きになる人は
どんな人?

あの人が
必要とするのは、
どんな人?

分かっていることといえば

好きにならない人は、わたし

必要としていない人は、わたし

わたしは

ハエのように
あたりを飛び回るだけ

どんなに恋を伝えても
小さな羽音すら聞こえない

両手を合わせて願っても
前足をこすり合わせているようにしか
見られない

ちいさなハエ

魔法をかけて

わたしに魔法を

私の想いに
あなたが気がつく
その程度の
小さな小さな
魔法でいいから


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