祈り
2004年11月14日あの人が笑顔でいれば
それでいい
あの人が幸せであれば
それでいい
でも、もし泣き顔になっても
悲しいことが起きても
私には
そういったことが
あの人に起きていることもわからない
祈るというのは
願うというのは
愛するというのは
指先も見えない暗闇
・
それでいい
あの人が幸せであれば
それでいい
でも、もし泣き顔になっても
悲しいことが起きても
私には
そういったことが
あの人に起きていることもわからない
祈るというのは
願うというのは
愛するというのは
指先も見えない暗闇
・
テニスボーイ
2004年11月12日テニスの準備をしていると、シャワールームから、
中学生くらいの男の子たちが話しているのが聞こえた。
「今、何時だよ」
「いや、わかんないっす」
僕は、自分の時計を見て「8時50分だよ」と、
教えてあげた。
「やべー。駅までのバス出ちゃいました!」
「おめーが、とろとろしてっからだろー!」
「すいません。でも、仕方ないっすよ。パンツ洗ってたから」
はぁぁ?パンツ洗ってたぁ?
「ちょ。。ちょっと。君パンツ洗ってたの?」
「え?はぁ。はい。汗かいたので気持ち悪くて」
「いや、ええ? じゃ、その洗ったパンツはどしたの?」
「今、はいてます」
「は。。はいてるの?」
「はい。パンツ無いんっすよ」
「びしょびしょでしょ?気持ち悪くないの?」
「汗のままよりは、気持ちいいっす。^^
それに思いっきりしぼりましたから」
そーゆー問題か?
「さ、行くぞ、はやく準備しなよ」
先輩に言われて、その子が靴下をはこうとしたら
ビリッ!
「あちゃー。靴下やぶっちゃいました」
「パンツの替えが無いくらいだから、靴下の替えも無いんだよねぇ?やっぱり」
「はい。でも、ヘーキです^^v 先の方が破れただけなんで、
踵残ってるし」
久しぶりに、大笑いさせてくれた
ナイスなテニスボーイでした。
・
中学生くらいの男の子たちが話しているのが聞こえた。
「今、何時だよ」
「いや、わかんないっす」
僕は、自分の時計を見て「8時50分だよ」と、
教えてあげた。
「やべー。駅までのバス出ちゃいました!」
「おめーが、とろとろしてっからだろー!」
「すいません。でも、仕方ないっすよ。パンツ洗ってたから」
はぁぁ?パンツ洗ってたぁ?
「ちょ。。ちょっと。君パンツ洗ってたの?」
「え?はぁ。はい。汗かいたので気持ち悪くて」
「いや、ええ? じゃ、その洗ったパンツはどしたの?」
「今、はいてます」
「は。。はいてるの?」
「はい。パンツ無いんっすよ」
「びしょびしょでしょ?気持ち悪くないの?」
「汗のままよりは、気持ちいいっす。^^
それに思いっきりしぼりましたから」
そーゆー問題か?
「さ、行くぞ、はやく準備しなよ」
先輩に言われて、その子が靴下をはこうとしたら
ビリッ!
「あちゃー。靴下やぶっちゃいました」
「パンツの替えが無いくらいだから、靴下の替えも無いんだよねぇ?やっぱり」
「はい。でも、ヘーキです^^v 先の方が破れただけなんで、
踵残ってるし」
久しぶりに、大笑いさせてくれた
ナイスなテニスボーイでした。
・
開いたドア
2004年11月11日ドアが少し開くと
あの人が顔を見せた。
大丈夫ですか?
僕が聞くと
彼と電話で話せて、だいぶ落ち着きました。
と、はにかむような笑顔を見せた。
はやく、もと通りの笑顔に戻れるのを待ってます。
僕は、できるだけ笑顔で、そう伝えた。
ドアが、再び閉まったとき、僕はドアに背中をもたれかかるようにして
しゃがみこんだ。
吐き出したかった。
内臓も
脳みそも
全部
・
あの人が顔を見せた。
大丈夫ですか?
僕が聞くと
彼と電話で話せて、だいぶ落ち着きました。
と、はにかむような笑顔を見せた。
はやく、もと通りの笑顔に戻れるのを待ってます。
僕は、できるだけ笑顔で、そう伝えた。
ドアが、再び閉まったとき、僕はドアに背中をもたれかかるようにして
しゃがみこんだ。
吐き出したかった。
内臓も
脳みそも
全部
・
ドアの向こう
2004年11月10日あの人が苦しんでいる
新しい恋が不安で孤独で
助けを求めている
何度も何度もドアを叩いて
僕ならここにいるよと伝えているのに
声を殺して泣いている
あの人から返事は来ない
肩を震わしてうなだれる
後ろ姿しか見ることができない
僕にはあの人を助けることができない
何のために
僕はここにいるのだろう?
・
新しい恋が不安で孤独で
助けを求めている
何度も何度もドアを叩いて
僕ならここにいるよと伝えているのに
声を殺して泣いている
あの人から返事は来ない
肩を震わしてうなだれる
後ろ姿しか見ることができない
僕にはあの人を助けることができない
何のために
僕はここにいるのだろう?
・
おとぎ話
2004年11月10日昔々ある国に、それはそれは美しいお姫様がおりました。
お姫様は、一度隣国に嫁ぎましたが
嫁ぎ先の王子が浮気をしてしまい
数年前に、再びお城に戻ってきておりました。
来る日も来る日も、お姫様は寂しげな目で窓の外をみつめ
いつかもう一度、純白のウェディングドレスに身を包み
再び城を旅立つことを夢見ておりました。
そんなお姫様を、門番の一人は、毎日見つめていました。
はじめは、あまりの美しさに目を奪われ
やがて、お姫様の心中を察するようになると心までも奪われて、
いつしか、お姫様に、恋をしてしまいました。
ある日、心地よい風が吹く夜、
門番は、思い切ってお姫様への思いを手紙に書き
紙ヒコーキにして、開け放たれたお姫様の窓へ飛ばしました。
お姫様も、さみしかったのでしょう。
しばらくして、返事の紙ヒコーキが届きました。
そうして、紙ヒコーキのやりとりを続けるうち、
お姫様は、最初はさりげなく、そして、いつしか、門番を見つめ、
笑顔を浮かべるようになりました。
門番は有頂天になり、
毎日毎日、何度も何度も紙ヒコーキに思いを乗せて
送り続けました。
そんなある日、門番が明け放った門から
大きな馬車が、城内に入城してきました。
馬車からは、お姫様にお似合いの、
見るからに高貴な王子様が降り立ちました。
うやうやしくお姫様の手を取る王子。
夢見ていた相手が現れたかもしれないという幸せに
不安を浮かべながらも、はにかむお姫様。
お姫様は、王子に手を取られて、
ゆったりと城の奥へと消えて行きました。
やがて門番は、一人きりで、お姫様を守る城の門を閉め
門の外で、お姫様に一通の手紙を書きました。
だけど、最後の紙ヒコーキを飛ばす、心地よい、柔らかな風は
もうどこにも吹いていませんでした。
・
お姫様は、一度隣国に嫁ぎましたが
嫁ぎ先の王子が浮気をしてしまい
数年前に、再びお城に戻ってきておりました。
来る日も来る日も、お姫様は寂しげな目で窓の外をみつめ
いつかもう一度、純白のウェディングドレスに身を包み
再び城を旅立つことを夢見ておりました。
そんなお姫様を、門番の一人は、毎日見つめていました。
はじめは、あまりの美しさに目を奪われ
やがて、お姫様の心中を察するようになると心までも奪われて、
いつしか、お姫様に、恋をしてしまいました。
ある日、心地よい風が吹く夜、
門番は、思い切ってお姫様への思いを手紙に書き
紙ヒコーキにして、開け放たれたお姫様の窓へ飛ばしました。
お姫様も、さみしかったのでしょう。
しばらくして、返事の紙ヒコーキが届きました。
そうして、紙ヒコーキのやりとりを続けるうち、
お姫様は、最初はさりげなく、そして、いつしか、門番を見つめ、
笑顔を浮かべるようになりました。
門番は有頂天になり、
毎日毎日、何度も何度も紙ヒコーキに思いを乗せて
送り続けました。
そんなある日、門番が明け放った門から
大きな馬車が、城内に入城してきました。
馬車からは、お姫様にお似合いの、
見るからに高貴な王子様が降り立ちました。
うやうやしくお姫様の手を取る王子。
夢見ていた相手が現れたかもしれないという幸せに
不安を浮かべながらも、はにかむお姫様。
お姫様は、王子に手を取られて、
ゆったりと城の奥へと消えて行きました。
やがて門番は、一人きりで、お姫様を守る城の門を閉め
門の外で、お姫様に一通の手紙を書きました。
だけど、最後の紙ヒコーキを飛ばす、心地よい、柔らかな風は
もうどこにも吹いていませんでした。
・
あの人基金
2004年11月9日私は家庭があって
子供もいるので、
毎月おこづかい制です。
はっきり言って
新入社員より少ない金額しか
お財布には入っていないと思います。
でも、好きな人ができると
食事を減らしたり
好きな本を買うのを我慢したり
飲み会を断ったりして
少しずつ、お金を貯めます
「あの人基金」みたいな感じ。笑
好きな人にプレゼントしたいし
一緒に食事にいきたいし
何より、そういう時間を過ごすときの
笑顔がみたいから。
でも、次の休みの日に
今まで貯めてきたお金を
全部使ってしまうつもりです
形に残らないものに
すべてを使いきろうと思います。
そうすれば、
お金もなければ
デートに誘うことも
お茶を一緒に飲むことも
プレゼントを買うことも
できないから
自然とあきらめられる
笑顔を見れなくても
しょうがないって思える
よね
・
子供もいるので、
毎月おこづかい制です。
はっきり言って
新入社員より少ない金額しか
お財布には入っていないと思います。
でも、好きな人ができると
食事を減らしたり
好きな本を買うのを我慢したり
飲み会を断ったりして
少しずつ、お金を貯めます
「あの人基金」みたいな感じ。笑
好きな人にプレゼントしたいし
一緒に食事にいきたいし
何より、そういう時間を過ごすときの
笑顔がみたいから。
でも、次の休みの日に
今まで貯めてきたお金を
全部使ってしまうつもりです
形に残らないものに
すべてを使いきろうと思います。
そうすれば、
お金もなければ
デートに誘うことも
お茶を一緒に飲むことも
プレゼントを買うことも
できないから
自然とあきらめられる
笑顔を見れなくても
しょうがないって思える
よね
・
11月9日の日記
2004年11月9日samishikute
anohitoni
MAIL wo
okuri tai toki
minasan ha
douyatte
gaman shite masuka?
douyatte
akiramete masuka?
douyatte?
.
anohitoni
MAIL wo
okuri tai toki
minasan ha
douyatte
gaman shite masuka?
douyatte
akiramete masuka?
douyatte?
.
猛練習
2004年11月9日テニスをやめようと思います
あのひとに近づくために
練習しすぎた右手首が
かばんを持てないくらい悪化してきました
もう努力する必要もないし
このまま
いまのペースで練習を続ければ
すぐにも右手が使えなくなって
テニスをやめなければならないでしょう
だから、いまのペースのまま
練習を続けるつもりです。
手首が壊れたからテニスをしばらく休みます
あの人には そう言うつもり
そうすれば、あの人は
良心の呵責にさいなまれなくてすむ
ほんとに壊れたのは心なのに
はやくプレイができなくなるために
猛練習をするなんて
可笑しすぎるよね
・
あのひとに近づくために
練習しすぎた右手首が
かばんを持てないくらい悪化してきました
もう努力する必要もないし
このまま
いまのペースで練習を続ければ
すぐにも右手が使えなくなって
テニスをやめなければならないでしょう
だから、いまのペースのまま
練習を続けるつもりです。
手首が壊れたからテニスをしばらく休みます
あの人には そう言うつもり
そうすれば、あの人は
良心の呵責にさいなまれなくてすむ
ほんとに壊れたのは心なのに
はやくプレイができなくなるために
猛練習をするなんて
可笑しすぎるよね
・
ぼくじゃない
2004年11月9日心が腐っていく
その先に何があるのか
僕には分からない
あの人に彼氏ができたことを
素直に喜べる心が
日に日に腐っていく
あの人が会いたいのは彼氏
あの人がメールを送りたいのは彼氏
あの人が声を聞きたいと思うのは彼氏
あの人が最高の笑顔になれるのは彼氏
ぼくじゃない
ぼくじゃない
ぼくじゃない
オフィスですれ違うたびに
その言葉が深く心を腐らせていく
薬を飲んでも、治る傷ではないけど
せめて腐っていく速度を遅くしたい
・
その先に何があるのか
僕には分からない
あの人に彼氏ができたことを
素直に喜べる心が
日に日に腐っていく
あの人が会いたいのは彼氏
あの人がメールを送りたいのは彼氏
あの人が声を聞きたいと思うのは彼氏
あの人が最高の笑顔になれるのは彼氏
ぼくじゃない
ぼくじゃない
ぼくじゃない
オフィスですれ違うたびに
その言葉が深く心を腐らせていく
薬を飲んでも、治る傷ではないけど
せめて腐っていく速度を遅くしたい
・
テニス
2004年11月7日黄色いボールを放りあげる
青い空に黄色い色がとても映える
右手のラケットでボールを捕らえると
やわらかい高音がして
ボールがネットを越えていく
あの人とプレイしたくて始めたテニス
でも、ネットの向こうには
あの人はいない
上手になれば
一緒にプレイができる
今はその、万に一つの可能性だけを胸に
毎日、息が切れるまでラケットを振る
飛び散る汗は、コートの上で
誰にも気づかれずに乾いてしまうのだけど
・
青い空に黄色い色がとても映える
右手のラケットでボールを捕らえると
やわらかい高音がして
ボールがネットを越えていく
あの人とプレイしたくて始めたテニス
でも、ネットの向こうには
あの人はいない
上手になれば
一緒にプレイができる
今はその、万に一つの可能性だけを胸に
毎日、息が切れるまでラケットを振る
飛び散る汗は、コートの上で
誰にも気づかれずに乾いてしまうのだけど
・
宴会のあと
2004年11月6日僕は、ただ酒を飲んで
酔いつぶれて
全てを忘れたかった
初めての仲間の宴会で
恐怖心から薬を飲んで
ほとんど食べずに飲み続けた
家に帰る前に、汚いどぶ川に
2度、胃の中の物を吐き出した
ふらふらになって歩き続け
気がつくと 時間は夜遅く
コンビニの前に座って
あの人と電話で話していた
いつ電話をしたのかも
覚えていなかった
切なさと苦しさと
あの人の幸せを願う気持ちで
引きちぎれそうな心は
それでも正直に
あの人を求めていたらしい
せめて今は
あの人がいなくても大丈夫と
見栄だけでもはりたかった
強い男を演じたかった
・
酔いつぶれて
全てを忘れたかった
初めての仲間の宴会で
恐怖心から薬を飲んで
ほとんど食べずに飲み続けた
家に帰る前に、汚いどぶ川に
2度、胃の中の物を吐き出した
ふらふらになって歩き続け
気がつくと 時間は夜遅く
コンビニの前に座って
あの人と電話で話していた
いつ電話をしたのかも
覚えていなかった
切なさと苦しさと
あの人の幸せを願う気持ちで
引きちぎれそうな心は
それでも正直に
あの人を求めていたらしい
せめて今は
あの人がいなくても大丈夫と
見栄だけでもはりたかった
強い男を演じたかった
・
贈り物
2004年11月5日これから僕にできることは
彼氏のことで悩んだり苦しんだときに
彼女のそばでピエロになって
笑わせてあげることだけ
少しでも楽しい時間を
あの人にプレゼントできたら
それでいい
・
彼氏のことで悩んだり苦しんだときに
彼女のそばでピエロになって
笑わせてあげることだけ
少しでも楽しい時間を
あの人にプレゼントできたら
それでいい
・
誰かの願いが叶うとき
2004年11月3日朝、テニスの練習に行くと嘘をついて
会社の広い駐車場に車を停め
オーディオのボリュームをいっぱいにして
タオルを顔にあてて、大声を出して泣いた
2時間経っても涙が止まらなくて
3日分の薬を飲んだあと、
奥歯を食いしばって、涙を止めて
顔を洗って、目の赤いのを和らげて
帰宅した
あの人に
彼氏が
できた
・
会社の広い駐車場に車を停め
オーディオのボリュームをいっぱいにして
タオルを顔にあてて、大声を出して泣いた
2時間経っても涙が止まらなくて
3日分の薬を飲んだあと、
奥歯を食いしばって、涙を止めて
顔を洗って、目の赤いのを和らげて
帰宅した
あの人に
彼氏が
できた
・
秘密
2004年11月3日秘密をたくさん持つと
自分の足元にぽかりと穴が開く
たくさんの秘密を共有できると信じた人は、
秘密を持つなと私に言う
裏と表のない人生が
暖かいものであることは
分かっているのだけど
今日も、足元の穴に
吸い込まれていく
・
自分の足元にぽかりと穴が開く
たくさんの秘密を共有できると信じた人は、
秘密を持つなと私に言う
裏と表のない人生が
暖かいものであることは
分かっているのだけど
今日も、足元の穴に
吸い込まれていく
・
送らなかったメール
2004年11月1日がっちゃん、こんばんわ。
今日は、とってもがっちゃんに会いたくて
声が聞きたくて、笑顔が見たくて
そばに行きたくて仕方なくて
でも、そういうのは、やっぱり、自分勝手な恋だと思って
できるだけ、がっちゃんを見ないように
そばに行かないように努力したつもり。
だけど今になって、声が聞きたくて、笑顔が見たくて
どうしようもなくさみしいです。
駄目ですよねぇ。。こんなことじゃ。
っていうか、こんなことをメールで送っちゃ
駄目ですよね。
ごめんね。。
・
今日は、とってもがっちゃんに会いたくて
声が聞きたくて、笑顔が見たくて
そばに行きたくて仕方なくて
でも、そういうのは、やっぱり、自分勝手な恋だと思って
できるだけ、がっちゃんを見ないように
そばに行かないように努力したつもり。
だけど今になって、声が聞きたくて、笑顔が見たくて
どうしようもなくさみしいです。
駄目ですよねぇ。。こんなことじゃ。
っていうか、こんなことをメールで送っちゃ
駄目ですよね。
ごめんね。。
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